国際周期表年2019記念講演会

― 元素・鉱物・農民芸術概論 (1926年のSDGs)

※終了いたしました。ご来場ありがとうございました。


「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」

1926年、宮沢賢治が「農民芸術概論」で語ったこの言葉は、いま世界中で取り組んでいるSDGs(持続可能な開発目標)の理念「誰一人取り残さないーNo one will be left behind」に通じるものがあります。

2019年は現ぞの周期律が発見されてから150周年。「石っこ賢さん」と呼ばれるほど、石鉱物が好きだった賢治の作品には、さまざまな鉱物、そして元素が登場します。自然科学の進歩と科学技術の発展に大きな影響を及ぼしてきた元素と、「世界がぜんたい幸福にならなければ」と説いた宮沢賢治の思いを通して、岩手と環境、そしてSDGsへの道すじを考えてみませんか?


1926SDGs_A01.jpg



1926_b_3.jpg


元素の周期表は、化学、物理学、生物学、地学、天文学などの幅広い自然科学の進歩とそれに伴う科学技術の発展に多大なる影響を及ぼしてきました。2019年は、ドミトリ・メンデレーフが元素の周期律を発見してから150周年の記念すべき年にあたります。これを記念し、国際周期表年2019記念実行委員会では関連イベント「国際周期表年2019記念講演会― 元素・鉱物・農民芸術概論 (1926年のSDGs) ―」を開催することにいたしました。

SDGsの理念との共通性が注目されている「農民芸術概論」を説いた宮沢賢治の作品には、岩手県内から多く産出される鉱物資源が様々な場面で登場します。今回の講演会では、私たちの生命、そして地球の歴史と未来にも深く関わる元素に賢治の想いを重ねながら、改めて岩手・環境とのつながりを見える化し、また一つの共通言語としてのSDGsへの道筋いする取組といたします。

※本講演会は環境学習交流センター事業「環境学習講座」の一環として開催されます。


概要

国際周期表年2019記念講演会 ― 元素・鉱物・農民芸術概論 (1926年のSDGs) ―

・日時:2019年11月30日(土)13:30~(開場13:00~)

・会場:岩手大学農学部附属農業教育資料館(岩手県盛岡市上田3丁目18-8)

・参加費:無料

・定員:100名

・講演 

「宮沢賢治の鉱物・元素の世界」桜井 弘(ひろむ)氏(「宮沢賢治の元素図鑑」著者)

「ブラックホールと農民芸術概論」 牛崎 敏哉 氏(宮沢賢治記念館) 

・主催:

国際周期表年2019記念実行委員会

環境学習交流センター 

エコマテリアル・フォーラム 

・共催:岩手大学農学部附属農業教育資料館、岩手大学人文社会科学部宮沢賢治いわて学センター、岩手ネットワークシステム

・後援:岩手エネルギー環境教育ネットワーク

・お申込み・お問い合わせ先:

環境学習交流センター(運営:認定NPO法人環境パートナーシップいわて)

住所:盛岡市盛岡駅西通1丁目7-1・アイーナ5階

TEL:019-606-1752  FAX:019-606-1753  E-Mail:eco@aiina.jp


【講演者プロフィール】

桜井 弘 (さくらい・ひろむ)

京都薬科大学名誉教授。薬学博士。1942年京都市生まれ。1971年京都大学大学院薬学研究科博士課程修了。薬学博士。専門は生命錯体化学、生命元素学、代謝分析学。著書は「元素検定」「元素検定2」「宮沢賢治の元素図鑑」(以上、化学同人)、「元素118の新知識」(講談社ブルーバックス)など。文部科学省「一家に1枚周期表」企画協力。

牛崎 俊哉(うしざき・としや)

1954年花巻市生まれ。岩手大学卒、現在宮沢賢治記念館学芸員。国民文化祭岩手児童演劇脚本賞等受賞。また、賢治の世界の舞台化や朗読活動を全国で展開。主な論文に「宮澤賢治「ばだらの神楽」考」(『宮澤賢治の深層』、宝蔵館、2012年)ほか。はなまきケーブルテレビ番組「宮沢賢治物語」統括プロデューサー(2019年2月から)。


【会場】農業教育資料館(国重要文化財)

1902年(明治35年)にわが国最初の高等農林学校として設置された「盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)」の本館として、1912年(大正元年)竣工。宮沢賢治もここで学びました。館内には賢治に関する資料も多数展示しています。


【参考】国際周期表年2019

2019年はドミトリ・メンデレーフが元素の周期律を発見してから150周年の記念すべき年であり、様々な元素の質量、同位体存在率、元素名などを決定してきた国際純正・応用化学連合(IUPAC)が設立100周年を迎えます。このような背景から国際連合総会において2019年を国際周期表年(International Year of the Periodic Table of Elements; 通称IYPT2019)として祝うことが宣言されています。

※国際周期表年2019 webサイト

http://www.iypt2019.jp/


国際周期表年2019記念講演会「元素・鉱物・農民芸術概論 (1926年のSDGs) 」チラシ(PDF)

    ***情報板***

    スタッフによるつぶやき。 Twitter Iwate_eco

    岩手県の情報はこちら 岩手県公式ホームページ