令和元年度岩手県地球温暖化対策地域協議会情報・意見交換会

1開会・挨拶(野澤代表より挨拶)

2活動報告質疑応答含む(3×各20分)

①雫石環境パートナーシップ:高橋 良和氏

「チョウセンアカシジミの環境保護活動」

~人が起こした地球温暖化の影響が、こんなところにも~

誰のための保護活動か?

・約20年来自主的保護活動を行ってきた。2年前会社退職と同時に合理的な保護を開始した。この蝶の生息には食樹といわれるデワノトリネコの存在が必須条件で蝶の生存環境を整えるためのデワノトリネコの樹木の保護も大切。

・保護活動のリスクとして、後継者不在による生存リスクなどがあげられ、今後は後継者を探さなければいけないと話された。(資料参照)

2久慈市地球温暖化対策地域協議会:二又 壽大氏(久慈市職員)

「地域に根差した環境紙芝居」紹介

アマリンとかめきちの大冒険

協議会立上げから10年という節目を迎え、ふりかえりを行ったが、成果となるものが何もなかった。協議会メンバーで今後どうするかといったときに「紙芝居を作ろう」ということになりプロジェクトを立ち上げた。地球温暖化対策の重要性を子供たちに伝えるため言葉やどうやったら伝わるかなど検討。

・ストーリーは会員が作り、絵は高校の美術部にお願いをした。訴えるだけではなく地域を巻き込んで意識を高める狙いもあった。

・平成29年に物語を作成⇒平成30年絵の制作⇒平成3156月で体裁を整えて完成したのは8月。

・紙芝居の内容を動画(10分)にし、視覚的に訴えるものを作り上げた。

ナレーションはFM岩手の方にお願いをした。

・会員獲得も大事ではあるが今回の活動を通して、会員の方は読むのが恥ずかしいといった問題点もあるが、活動意欲向上と更なる意欲につながった。相互に意見を出し合って実践という形で携わり、意識の醸成につながった。今後は会員だけではなく意識の輪の広がりにつなげたい。

現在山川海 3作品のうち 本日紹介の

海:アマリンとかめきちの大冒険

山:南部赤松を題材の紙芝居完成。 

川:作成中

(質疑)

Q学校の協力に繋がっているか?

Aまだ学童保育で1件行ったところです。小中学校教育委員会とおして協力はしていただいているが、高校になると門が狭いと感じる。

③一関市地球温暖化対策地域協議会:佐々木 勝裕氏

「脱炭素コンテスト」報告

地域性なのか薪ストーブ利活用の家庭が多かったこと。それに加えて薪を確保するスペースやビニールハウス設置場所が確保できるほど敷地が広いことでした。また太陽光発電では屋根の上ではなく野立方式といった地面に設置するものも多く、このことからも各家庭の敷地面積が広いことがわかります。家庭での脱炭素度合いと各々の家庭で工夫されているポイント等PP映像を交えながらの発表を行い審査委員の方々が別室で審査を行った。審査の間、認定NPO法人環境文明21顧問 加藤三郎氏の「今、なぜ脱炭素なのか」セミナーが行われ参加者の学びの場も作るなど工夫。

脱炭素コンテストを終えて次の課題は参加者へのフォローアップと話されました。

野澤センター長より:脱炭素コンテストを一関で始め全県的にやりたいと思うと述べられました。

3情報提供

①野澤日出夫センター長より:岩手県脱炭素宣言への対応(PP資料参照)

心地よく豊かに生き延びるために」と題して

COP21パリ協定の約束、世界は正しい方に舵を切った。持続可能がキーワード、七代さきの子供たちへつなげる。
バックキャスティング、フォアキャスティングの考え方についても矢巾町の水道値上げ問題を例に話されました。メガソーラーの問題点にも触れ、ドイツでは農地、林地はつぶさない(食料地を大切にしている)。そのため太陽光の設置場所も工夫されている。最後にゆでガエルの法則を例に今の私たちが置かれている現状を締めくくられました。

②岩手県環境生活企画室目時主査より:詳細は資料参照

・「岩手県地球温暖化対策実行計画」の策定の方向性について

策定の基本的な考え方、近年の気候変動と気象災害の影響、国際的な動向を中心に説明。

・「再生可能エネルギー導入推進の現状と今後の取組方向」について

再生化のエネルギーの導入実績について説明。令和二年度における施策の展開等について説明。

「令和2年度岩手県気候変動適応策取り組み方針の概要」について

4情報意見交換会

参加者自己紹介もかねて一人2分で現在の取り組み状況等について。

それぞれの立場から現在の状況、今後の方向性、課題点など報告された。

●「100年後の未来を子供たちに残そう」ということで策定してから20年経過、間伐材利用、食育、住民とのごみ減量、循環型を目指す。

●推進員として活動、地域の話ができるようコミュニケーションを密にした。地に足がついた活動がしたい。

218日地域循環共生圏の結団式ある。ブルーカーボンの中味を濃くする。注)ブルーカーボンとは海洋資源を活用した温暖化対策。

これをやっていくという市民への意識共有できたところ。

●県の取り組み現状は知事部局の掲げた表明ということが分かった。数合わせではなく本物にしていく必要があるのではないか?(県に対して)

●推進員としても試されている。

●こどもの環境教育を行っていたなかなか学校へ入り込むのが難しい。先生が忙しすぎる。3年前岩泉で子どもたちへの環境教育を行っていたが台風の影響で体制が変わり継続して行うことができなくなった経緯がある。

●公衆衛生に取り組んでいる。健康熱中症、たばこの健康被害等、労働者にたばこの煙を吸わせてはいけないという議論がなされ、やっと令和241日より施行される。

●脱炭素宣言しているのかと思っていたがこれから大胆かつ行動性のある施策をお願いしたい。地域活動他、働き方改革も省エネにつながる。

●イベントに20歳以下の参加者がなく加藤三郎先生より若者を巻き込むことをした方がよいとの助言があった。推進員が作成したキリバスの環境紙芝居を利用して啓発を行ったことがある。宮沢賢治はグスコーブドリの伝記ですでに地球温暖化を意識していた。(加藤三郎先生のセミナーで話題となった)

5年前一関市民発電を立上げた。太陽光発電は売電が少なくなり法人としての運営が難しくなってきている。電気工事士の資格を取り今後の活動につなげたい。推進員の立場でつながれたことが良かった。

●風力発電の設置と環境問題貴重な猛禽類の被害などを考える必要性。

●ごみの減量化に力を入れている⇒リサイクル

焼却ゴミをへらすこと。

2050年宣言については経営企画部が行った。翌日まで環境課では知らなかった。

●0宣言について一戸町と同様で翌日の新聞で知った。

●非常事態宣言について

●地球温暖化に取り組めていないのが現状

ゴミ減量化がメイン⇒生ごみを減らしたい。生ごみが一番多い給食センターのごみ問題が課題。

●環境基本計画は県取り組みを注視して進める。排出量に関してもごみ減量に取り組む中で温暖化の周知する。

バックキャスティングで計画を実行するための計画を立てる。

●2050年脱炭素表明という話出ているが規模が大きすぎて実感できない。八幡平市には地熱発電所があり作らており、太電気の1/3は地元で使っている。計画の中には具体的な施策を入れたい。

●意識は高くなっているが具体的な話はできていない。

●温暖化実行計画、実質0表明受けて動きたい。遠野市で太陽光設置に係る景観条例を花巻市でも考える

●第3次計画を進める。10年前の計画なので現代に沿った計画にしたい。同じ環境でも分業制となっているので横の結びつきを強化していきたい。

●脱炭素宣言経営企画課で行った。環境サイドでは動き出ていない。

●まちづくり関心高まっているこれから温暖化にもつなげていきたい。

●今日は台風の話かと思ってきたが・・・。

北上市では17校の小学校が市独自の防ごう隊を行っている。そのため県の防ごう隊への参加はできない旨、毎年伝えなければならない。

温暖化の仕組みに詳しい皆さん、水蒸気の量が多くなるとそれが地上に降ってきたらどうなるか容易に想像がつきますね。洪水などの災害が起きる。啓発して取り組むことは命を守る行動です。

●環境サイドだけではできないこともある。平泉駅では2代目のソーラー発電設置予定です。

●平泉駅では2代目のソーラー発電設置予定です。今後講演会の開催も予定している。視察研修、段ボールコンポストの取り組み。若い人への啓発を提案していきたい。

●電波文学者の話(知的生命体の話。危機はそこまで来ているが地球の皆さんは知恵とアイディアを持っているので乗り越えられる)

●太陽光発電増えてきたがメガソーラーの設置につて問題提起森林が再生するのに年数がかかる。水害も増えている。設置する場合にも森林について考えてほしい。(県への要望)

20500にする準備作業できているのかと思っていたがそれぞれの市町村環境課ではなく企画分問と知ってびっくりした。

●推進員11年目、環境カウンセラー6年目子供から大人まで省エネ考える種まきをしています。

岩手県環境課目時:データーの提供助言はどうするのか⇒市町村ごとやっている中身違うので集約できない。トップが表明したことにより醸成される。

基本計画反省して達成できる方法を考えることが大事.


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