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  5.県境産廃いわてだより
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 県北広域振興局では、岩手県二戸市と青森県田子町にまたがる不法投棄現場の状況や環境再生などへの取組をお知らせするため、広報紙「県境産廃いわてだより」を発行しています。
 詳しくは、こちらから

○第70回原状回復対策協議会について
 現在、青森県境不法投棄現場において、汚染された地下水の浄化などに取り組んでいます。去る3月18日(土)に開催された協議会において、次の事項について報告し、了承されました。

〈1,4-ジオキサンの浄化対策〉
 現場の地下水の一部から 1,4-ジオキサンが検出されているため、汚染された土壌からしみ出した地下水を浄化しています。
 (1,4-ジオキサンは化学工業等で使われており、平成21年に環境基準が定められた
  化学物質です。)
 ・ 基本対策として井戸から汲み上げた地下水を、水処理施設で浄化し、環境基準に
  適合していることを確認のうえ、場外に放流しています。
 ・ 場内の一部地下水に汚染濃度が高い区画があり、追加対策として汚染原因となる
  汚染土壌を取り除く等の対策を実施しました。
 ・ 場内43の井戸を調査した結果、全体的に 1,4‐ジオキサンの濃度は低下傾向にあります。
 ・ 今後も場内井戸等で地下水の汚染濃度を測り、必要な対策を実施します。

〈環境(定期)モニタリングについて〉
 ・ 場内及び周辺環境の地下水等について、有害物質の検査を行っています。場内では
  環境基準を超過する地点がいくつかみられますが、周辺環境の表流水等では環境基準の
  超過はありません。
   なお、基準超過した地下水は、いずれも浄化処理後場外へ放流しており、周辺環境への
  影響はありません。

〈跡地活用に向けた試験的な取組について〉
 ・ 跡地の活用法を探るため、浄化の完了した区画に漆とカラマツ計100本を試験植樹し、
  森林再生の適性を調べます。


○第71回原状回復対策協議会を次のとおり開催する予定です。
 どなたでも御自由に傍聴できます。
 日 時  平成29年6月10日(土)午後2時20分から
 場 所  二戸地区合同庁舎 1階 大会議室(二戸市石切所字荷渡6-3)


県境産廃いわてだより 第123号 平成29年4月15日
 発行・問合せ先 二戸保健福祉環境センター 
         〒028-6103二戸市石切所字荷渡6-3
         電話 0195-23-9206

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  6.環境保健研究センター新着情報
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 「岩手県環境保健研究センター」では、県民のみなさんの健康といわての環境を守るため、健康・環境に関する科学的・技術的拠点として、次のような業務に取り組んでいます。 

 ○ 県民のみなさんの健康や環境に被害のおそれがある場合の対応 
 ○ 健康と環境を守るための試験検査・監視測定 
 ○ 行政の課題に対応した調査研究 
 ○ 技術支援・情報発信・研修指導
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◆岩手県環境保健研究センター業務紹介-地球科学部-
 地球科学部では、大気環境の保全の推進や生物多様性の確保のため自然保護に係る調査・研究を行っています。

【大気環境の保全に係る業務】
 PM2.5などの環境大気の常時監視のほか、環境放射能調査や新幹線鉄道・航空機騒音等の測定など
【生物多様性の確保に係る業務】
 希少野生動植物の生育・生息情報の収集・解析や野生動物の保護管理に係る調査・研究など

 今回は【生物多様性確保に係る業務】の取組み事例として、「1 東日本大震災津波以降に行われた沿岸部の希少植物調査」及び「2 台風10号による希少植物への影響調査」について御紹介します。

◆希少野生動植物の調査研究

 1 東日本大震災津波後の海浜性希少植物の確認について
   県内沿岸部の希少植物について2011年及び2015年に大規模調査を行っています。
   これらの結果に、環境アセス調査(2012)で報告された希少種情報を加え、2016年に
  沿岸部での大規模調査を行いました。
   2012年に報告された希少植物の生息地31地点を調査しましたが、2016年に生存が
  確認されたのは17地点(55%)に留まりました。ハマベンケイソウやナミキソウなど新たに
  5種が確認されましたが、消失リスクの高まっている種もあり、今後も継続した確認調査が
  必要とされます。
 

hamabenkeisou.png namikisou.png
ハマベンケイソウ ナミキソウ

 2 台風10号の希少植物への影響
   絶滅が危惧されている4種類の植物について台風の影響調査を行いました。
   (4種ともいわてレッドデータブック※にてAランクに指定されています)

 (1) エゾオグルマ
  東日本大震災津波の後、保護の為に移植が行われた箇所を確認したところ、台風10号による
 被害はなかったものの、移植地の近くの斜面が崩落しており、高潮や台風による移植地の破壊
 が今後も心配されます。
 (2) エゾツルキンバイ
  台風の被害はありませんでした。
 (3) ハマナデシコ
  台風による被害はなかったものの、伐採された木が自生地に廃棄されており、67個体から
 33個体へと減少していました。保全措置として、木の除去や種子の散布等を行いました。
 (4) マルミノシバナ
  台風10号による被害は確認できませんでしたが、一部の個体では動物による食害と思われる
 形跡が確認されました。
 
ezooguruma_1.jpg ezooguruma_2.jpg
(1)-1エゾオグルマ (1)-2エゾオグルマ自生地付近の斜面崩壊

ezotsurukinbai.png hamanadeshiko.png
(2)エゾツルキンバイ
 (台風被害はなかった)
(3)ハマナデシコ 
(茎が折れており、根が露出している)

maruminosibana_1.jpg maruminosibana_2.png
(4)-1マルミノシバナ(正常)
(4)-2マルミノシバナ
 (動物の食害と思われる形跡がある)


 ※いわてレッドデータブック

  岩手の希少な野生生物の保護対策のための基礎資料として、作成されたもの。


 岩手県環境保健研究センターは、今回ご紹介した調査をはじめ、保全の技術指導、研究開発などを通じて、いわての豊かな自然の保護に取組んでいます。
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